脊柱管狭窄症でお悩みの方へ
中高年になると、脊柱管狭窄症でお悩みの方が非常に多くなります。
脊柱管狭窄症とは、神経の通り道である脊柱管が狭くなって神経を圧迫する病気です。
頚椎と腰部に起こるもので、頚椎の場合は首や腕、手に痛みやしびれが生じます。
一方で、腰部の場合は下肢に痛みやしびれをともないます。
放置していると悪化してしまい、日常生活にも支障をきたすようになってしまいます。
脊柱管狭窄症について知り、適切に対処や予防を行っていきましょう。
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目次
こんなお悩みはありませんか?
- 腰や足に痛みがある
- 腰を反らすと痛みが悪化する
- 長時間歩いていると足がしびれる
- 首や腕に痛みがある
- 手がしびれて力が入りにくい
- 脊柱管狭窄症の症状を緩和させたい
脊柱管狭窄症のおもな症状と原因
脊柱管狭窄症について
脊柱管狭窄症は、発症する部位や圧迫される神経によって症状が異なります。
まずは部位や神経ごとの違いについてご紹介します。
●脊柱管狭窄症とは
神経の通り道としてトンネル状になっている脊柱管が、何らかの原因で狭くなることで神経を圧迫してしまう病気が脊柱管狭窄症です。
脊柱管狭窄症は、部位別に次の2種類があります。
・頚部脊柱管狭窄症
首に生じる脊柱管狭窄症で、骨や靭帯に脊柱管が圧迫されて狭まってしまう状態です。
首から肩、腕に痛みやしびれが現れ、首を後ろへ反らすと症状が悪化します。
・腰部脊柱管狭窄症
腰に生じる脊柱管狭窄症で、腰部の脊柱管が狭まってしまっている状態です。
腰から下に痛みやしびれが現れ、腰を反らすと症状が悪化します。
●神経の種類
脊柱管狭窄症によって圧迫される神経には次の3種類があり、それぞれ異なる症状が現れます。
・馬尾型
馬尾神経は脊髄神経の末梢部分に存在し、馬の尾っぽのようにみえる神経の束です。
馬尾神経は脚をコントロールする神経なので、圧迫されると下肢に痛みやしびれ、運動障害が生じます。
・神経根型
神経の本幹である脊髄から枝分かれしている細い神経を神経根と呼びます。
脊柱管の外側が狭まると神経根が圧迫され、下肢に痛みが生じます。
脊柱管狭窄症でもっとも多いタイプだといえます。
・混合型
馬尾神経と神経根が同時に圧迫されるタイプです。
そのため、馬尾型と神経根型を合わせた症状が生じます。
脊柱管狭窄症のおもな症状と原因
脊柱管狭窄症の部位別の症状と、発症原因は次の通りです。
●部位別の症状
・頚部脊柱管狭窄症
頚部は脳から首、そして手や肩へと神経根が枝分かれしているため首や肩、手など上半身に痛みやしびれが生じます。
症状が重症化すると握力の低下や手の動かしにくさを感じます。
・腰部脊柱管狭窄症
腰部の場合、安静時には症状が現れにくいといわれています。
しかし、長時間歩き続けると間歇性跛行(かんけつせいはこう)という症状によって下肢が痛み、休むと緩和するという特徴的な症状が現れます。
重症化すると足の運動障害や排便、排尿障害が生じることがあります。
●原因
・加齢
加齢にともない脊柱管のまわりにある椎間板が変性することで生じます。
そのため、中高年に発症することが多いです。
・腰のつかいすぎ
首や腰を酷使すると、椎間板にかかる負担が大きくなるので脊柱管を狭めてしまいます。
とくに腰をひねる動作の多いスポーツをしている方や力仕事をしている方は発症リスクが高いです。
・慢性腰痛
慢性的な腰痛は、腰にかかる負担による筋肉の緊張から引き起こります。
慢性腰痛に悩まされている方は腰まわりの椎間板や靭帯が傷つきやすいため、脊柱管狭窄症を発症しやすいです。
・先天性の場合
生まれつき脊柱管が狭いことが原因で発症することもあります。
類似症状のある隠れた病気
脊柱管狭窄症の症状の特徴は下肢の痛みやしびれですが、次のような病気でも類似する症状が現れることがあります。
●すべり症
腰の椎骨が本来の位置よりズレてしまい、神経を圧迫する病気です。
脊柱管狭窄症のように安静にしていると症状が現れにくいことや間歇性跛行が生じることが類似点だといえます。
すべり症は、加齢による椎間板の変性やスポーツによる腰への負荷が原因で生じます。
●椎間板ヘルニア
椎骨と椎骨の間にある椎間板に亀裂が入り、髄核という組織が飛び出てきて神経を圧迫してしまう病気です。
椎間板ヘルニアの場合も腰から下肢に痛みやしびれ症状が現れます。
しかし、安静にしていても痛みやしびれが現れることが脊柱管狭窄症との違いだといえます。
あい鍼灸・接骨院 泉中央院の
脊柱管狭窄症への施術内容
脊柱管狭窄症のおもな施術法
脊柱管狭窄症は、放置すると悪化してしまう場合があります。
そのため、症状を緩和するための施術を中心に行っていきます。
●固定療法
脊柱管狭窄症の症状が強い場合、まずは固定して負担がかかることを防ぎます。
固定療法ではコルセットや包帯などを使用します。
固定することで日常生活の中の動きで首や腰にかかる負担を軽減することができ、症状の緩和を目指すことができます。
●鍼灸
脊柱管狭窄症は神経の圧迫によって症状が現れるため、鍼の施術で神経ブロックをして痛みを緩和させます。
また、脊柱管狭窄症では周辺の血流を阻害して血行不良を招いてしまうことがあるため、鍼灸の刺激で血流を循環させることもあります。
●超音波
脊柱管狭窄症が改善されてくる時期には、安静にしていたことで筋肉が緊張して硬くなってしまっています。
放置すると慢性の痛みやこりにつながるため、超音波の温熱作用で筋肉をほぐして慢性化を予防します。
脊柱管狭窄症の施術過程
脊柱管狭窄症は、根本原因にアプローチしなければ痛みが再発してしまいます。
あい鍼灸・接骨院 泉中央院では根本からしっかりと改善を目指すための施術を行っていきます。
●深部のこりの解消
鍼灸や超音波施術を中心に、身体深部でこり固まっている箇所にアプローチします。
●浅部の筋肉の調整
手技を中心に身体の表層近くの筋肉のバランスを整えていきます。
脊柱管狭窄症を発症した際の
注意点と対処法
脊柱管狭窄症になってしまった場合、悪化しないように適切に対処することが大切です。
次の注意点や対処法を参考にしてみましょう。
●温める
脊柱管狭窄症によって神経の周囲にある血管も圧迫してしまうと血流障害を招き、不調症状がより現れやすくなります。
入浴などで筋肉を温めることで緊張がほぐれ、血行を促します。
●姿勢に注意する
背筋を伸ばしたり、腰椎を反らしたりするような姿勢は、脊柱管を狭めて神経の圧迫を強めます。
そのため、症状が悪化すると考えられます。
前かがみの姿勢になると緩和されるため、症状がつらいときには前かがみの姿勢になって休息を取りましょう。
●適度に運動する
筋力が低下すると脊柱管にかかる負担が大きくなり、悪化する場合があります。
そのため、適度な運動をすることは大切です。
エアロバイクは前かがみの姿勢で行うため、脊柱管狭窄症による症状が起こりにくくおすすめです。
●痛みの我慢や自己判断は避ける
痛みを我慢して身体を動かしていると、膝や股関節など他の部分に大きな負担がかかるようになり、別の部位にも不調が生じてしまいます。
また、自己判断は閉そく性動脈硬化など他の病気が隠れていることもあるため、痛みの我慢や自己判断はせず、接骨院へご相談ください。
脊柱管狭窄症にならないための
予防法と身体のケア方法
脊柱管は避けられない病気ではなく、予防を心がけることで避けられる可能性があります。
脊柱管狭窄症にならないように、次の予防を日常的に心がけましょう。
●ストレッチをする
デスクワークや長時間運転、立ち仕事など同じ姿勢が続くこともあるでしょう。
同じ姿勢が続けば椎間板がズレやすくなるため、1時間ごとに腰を曲げたり反らしたりして動かすなどストレッチすることが大切です。
●適度に運動する
筋力が低下すると背骨にかかる負担が大きくなります。
適度な運動を日頃から心がけ、脊柱管にかかる負担を減らしましょう。
ウォーキングやジョギング、水泳など継続しやすい運動がおすすめです。
●ストレスをこまめに発散する
ストレスがあると血流が悪くなり、痛みも増幅するといわれています。
日頃からストレスを溜めこまないように、こまめに発散しましょう。
運動や入浴は脳からドーパミンが分泌されやすいため痛みの緩和が期待できます。
脊柱管狭窄症に関するQ&A
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脊柱管狭窄症は見た目でわかりますか?
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外見からはわからないため、カウンセリングや身体の状態の確認を行います。
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脊柱管狭窄症の特徴はありますか?
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歩いていると痛みやしびれが現れる間欠性跛行が脊柱管狭窄症の症状の特徴です。
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脊柱管狭窄症ではどんな姿勢が楽ですか?
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前かがみの姿勢になると神経の圧迫が緩和されて症状も和らぎます。
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脊柱管狭窄症では手術が必要になることもありますか?
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排尿、排便障害などを起こすほど重症化している場合は手術が必要になることもあります。
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脊柱管狭窄症は自然治癒しますか?
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自然には改善されず、放置すると悪化する可能性があります。
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コルセットは巻いておくべきですか?
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はい。
腰は日常的に動かしやすい部分なので、脊柱管狭窄症の場合はコルセットで固定することで負荷を軽減します。
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脊柱管狭窄症はどれくらいで改善しますか?
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個人差はありますが1~2週間や3か月~半年かかる方もいます。
再発予防も含めてしっかり通院することをおすすめします。
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マッサージで楽になりますか?
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誤ったマッサージすると悪化する可能性があります。
痛みが強い場合はご相談ください。
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日常で気をつけることはありますか?
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痛みがある時は姿勢を前屈みにして休息をとり、ストレッチや運動で適度に動かすことを心がけましょう。
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再発することはありますか?
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はい、日頃から腰に大きな負担がかかってしまうと再発することがあります。
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脊柱管狭窄症の痛みが強い場合、冷やすべきですか?
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冷やすと血流が悪くなって痛みが悪化する場合があります。
前かがみの姿勢になって休んでください。
また、温めると血流が促されて周囲の筋肉をほぐすことができます。
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医療機関へ行くべきですか?接骨院へ行くべきですか?
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患者様に選択していただけます。
手術が必要なほど悪化している場合は医療機関に行くことをおすすめします。
著者 Writer
- 奥山 雄基
- 出身:仙台市
生年月日:1989年8月9日
血液型:O型
趣味:洗車、庭いじり
所有資格:柔道整復師、鍼灸師
得意な施術:骨格矯正、鍼治療
ご来院されるお客さまへ一言:
どんな悩み、症状もお任せください!
施術案内
Treatment guidance
保険施術
接骨院では、受傷時期・原因が明確にわかる急性のケガに対して健康保険を使って施術を行うことができます。
骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷が対象です。
状況に応じてどの保険が適用なのかこちらでご確認ください。
骨盤矯正
骨盤は「立つ」「歩く」「座る」といった基本的な動作を支える大切な骨格です。
日常のくせや出産で身体がゆがみ、放置しまうと内臓の位置がずれて便秘や胃もたれを起こしやすくなり、女性は月経痛が悪化することもあります。
猫背矯正
長時間のデスクワークやスマホいじりは猫背などの不良姿勢を引き起こします。
くせになると肩こりや眼精疲労、自律神経が乱れるなど慢性的な倦怠感の原因になります。
猫背を放置しないで、日頃から適度な運動やストレッチが大切です。
鍼灸
鍼灸は2000年以上前に中国で生まれた歴史のある施術です。
人間が本来持つ自然治癒力を高めることで、慢性的な痛みを軽減し、自律神経を整えることで疲労感を解消することができます。
国家資格を保有の施術師が行います。
楽トレ
低周波と高周波を使う複合周波「EMS」を使うことで効率良くインナーマッスルを鍛えることができるトレーニングです。
寝ているだけで体幹の強化、身体の軸を安定させることができ、ケガの予防につながります。
ハイボルト
療法
血行促進作用や急性期・慢性期の痛みの軽減に有効な施術で、現在アスリートをはじめ注目を集めている施術です。
高電圧が痛覚伝達を抑制することで慢性的な肩こり、腰痛などの長引く症状の改善が見込めます。
超音波療法
人間か知覚することのできない高い周波数で急性の痛みから使用できるのか特徴です。
そのため、骨折や捻挫といったスポーツ外傷・スポーツ障害の痛みの早期改善に効果的です。
微細な振動によって患部の自然治癒力を高めます。
交通事故施術
事故後は興奮状態に陥っているため痛みを感じにくい場合があります。
痛みがなくても医療機関や接骨院で身体の状態をみてもらうことが大切です。
交通事故のケガは「自賠責保険」が適用となります。
補償内容について事前に備えておきましょう。
美容鍼
美容鍼はほうれい線やフェイスラインなど、顔を中心にアプローチしていきます。
お肌のターンオーバーが活性化し、シワやたるみの改善に効果につながります。
美容鍼でいつまでも若々しいお肌を手に入れましょう。
ヘッド
マッサージ
頭部は前頭筋と左側頭筋、右側頭筋、後頭筋の4つの筋肉で構成されています。
これらの筋肉は、長時間のデスクワークやスマホの使用によって血行不良になってしまいます。
ヘッドマッサージで顔や首、肩の筋緊張の緩和、髪質改善にも効果的です。
当院のご紹介
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あい鍼灸・接骨院 泉中央院
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